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理事長ご挨拶

~良い職場環境は自ら作れる~

職場環境の良し悪しは、自分自身で作ると気付いている人は、少ないかもしれません・・・
これは、私自身の経験です。
社会人一年目の時、毎日出勤時間の一時間前に出社し、社内の清掃と自分の仕事の準備をし、人に声をかけられたときの返事は、常に“元気良く!”“大きな声で!”ということを心掛けていました。入社して1ヶ月位経った時に、私が社有車で車の自損事故を起こし、支店長に謝りに行ったときに「加賀君、新人は誰でもやるんだよ。あまり気にするな。」と逆に慰めてもらいました。会社の先輩数人からも夜にサウナやビヤホールに連れて行ってもらい、励ましてもらったことがありました。
その一週間後位に同じ新人の同僚の1人が、私と同様に社有車で自損事故を起こしました。彼は、支店長から「普段から気持ちが緩んでいるからそういうことになるんだ。」と、かなりきつく絞られていました。私とは全く違う対応を受けていました。
この時、私が感じたことは、周囲の人は、自分が思っている以上に良く見ているもので、常日頃の言動や行動がいかに大事であるかということでした。
自分がいる環境をより良くするために常日頃から心掛けるべきことは、人のやらない事(面倒な仕事など)、人のやりたがらない事(例えば、トイレ掃除など)に労を惜しまずに自ら進んでやれる自分になることです。更に、自分自身の寛容さを磨くために、人がたとえミスを犯しても非難したり、中傷したり、皮肉や嫌味を言ったりしないで、常に温かい目で見守っていく姿勢を身につけることです。このことを心掛ければ、回りからの信頼は厚くなり、居心地の良い職場環境を自ら作れるもとになるのではないでしょうか。

2018.6.14

過去のご挨拶はこちら

ご挨拶《2014.06.01》

今回は、『仕事を通してわかる生き甲斐とやり甲斐』について少しお話をさせて頂きます。

この地球上の生き物の中で仕事をするのは、人間だけです。中には動物園や水族館やサーカスなどで芸を見せる動物もいますが、これも仕事と言えば仕事ではありますが、動物が自主的に仕事だと意識してやっていることではなく、人間の都合を押し付けているだけのことであり、仕事とは言えません。実際に野生動物の生活は、毎日食べ物を見つけて、繁殖(子孫を残す)ことだけで生きています。まさに弱肉強食の世界で生きているのです。力の強いものが力の弱いものを食し、繁殖の優位性を保つのです。

これに対して人間は、仕事を通して生活の糧を得て、秩序を保って社会生活を送ります。人間は、食を得るためにだけに仕事をしているのではありません生活するための“糧”を得るために仕事をします。糧とは、食物そのものだけではなく、生きるための「心の栄養」「活力のもと」「エネルギー」などの意味も含まれます。さらに、人間は仕事を通して、自分自身を表現できる場が持てると認識するべきです。

自分自身を表現できる場を持つということは、仕事を通して、自分自身の技量や能力を上げて周りから評価され、信頼を得て、周りの人に喜んでもらえることが“生き甲斐とやり甲斐”という広義の“生きる糧”につながっていくのです。自分自身を表現するということは、自分の仕事が正当に評価され、周りの人々に喜んで貰えた時にこそ私たちの中に真の喜びが生まれるのだと思います。

この考えや行動こそが、『忘己利他』の精神(天台宗の教義の一つ)となります。

すなわち、自分の都合や自分の利益、自分の喜びを優先させるのではなく、己を忘れて他人の利益(他人が喜んでくれること)に供することが自分の中の本当の喜びに通じるのです。

人間は、唯一それができる生き物であり、他人の喜びを優先させることが自分自身の真の喜びに一番近づくのであるということを知るべきです。

人は、仕事を通して多くのことを学びそして大きく成長します。仕事を通して自分自身が成長できることや他人に喜んで貰えることこそが自分の存在意義につながるのではないでしょうか。

ときに『自分は必要ない人間だ』と考え、仕事を辞めたり途中で投げ出したりする人がいますが、必要とされる人になるためには、他の人の願いを理解して他の人の喜びを自己の喜びと考えられる人になることが大事なことです。確かに常に他の人のことを考えて行動することは非常に難しいことではありますが、まずは周囲の人の喜びを優先させることを念頭に置くことから始めてみましょう。

2014.06.01

ご挨拶《2012.04.01》

人は、困難なことに直面した時に“困難をどう捉え”“こんなんについてどう考え”“困難に対してどう行動するか”ということが、その人の『人間力』や『生命力』が問われるところです。
物事が順調にいっている時には、個人差も能力も問われないが、順調にいかなくなった時ほど個人差が出てきます。そして、その対処の仕方によって大きく成長していく人とそうでない人の違いが出てきます。

そこで重要なのは、自己の考え方にあります。どんな状況の時でも、“絶対に諦めない”“絶対に逃げない”“何度でも挑戦し続ける”“必ずどんな困難なことでも解決できる方法があると信じる”という考え方が大切です。 “自分には無理”“自分には不可能だ”と考えた場合、その瞬間から解決の道は閉ざされ、困難を乗り越える力もなくなります。
私たちには、乗り越えられない試練は与えられないと信じることです。どんな試練でも自分を成長させてくれる糧になると考えて、未来に向かって明るく、力強く生きていくことが幸せな自分の未来を築いていくことにつながるのです。
私たちは、過去、現在、未来へと生きていきます。過去の考え方や行動のすべてが現在の自分自身を形作り、現在の考え方や行動のすべてが未来の自分自身を形作るのです。

このように過去、現在、未来へと一本の糸のように連動していることを忘れてはいけません。
今、自分に困難な問題が降りかかった時には、悲観的な考え方を捨て、困難を乗り越えるのだという前向きな気持ちへと考え方を変えるのです。考え方を変えれば、行動が変わり、行動が変われば習慣が変わり、習慣が変われば人生が変わり、人生が変われば運命さえも変えられるのです。
自分に起こる良いことも悪いこともすべて自分が原因である・・・とまずは自覚して下さい。自分の未来を明るく幸せにできるのは、自分でしかありません。また、明るく幸せな未来を手に入れたいのであれば、自分自身の力を信じ、前向きに挑戦し続けることです。

このことを肝に銘じ、皆さんが明るく前向きに生き、幸せになることを心から願っております。

ご挨拶《2011.01.01》

私は、前回の挨拶で『心を変えれば行動が変わり、行動が変われば習慣が変わり、習慣が変われば人格が変わり、人格が変われば運命が変わる。自分の人生を良くするのも悪くするのも、全ては自分自身の心がけで決まる。』と話しました。今回は、その内容にある『心を変える』とはどういうことか・・・を少し具体的にお伝えしたいと思います。

昨年の末に手にしたある本の一節に『自分の思いそのものが、自分の現実をつくる』という言葉がありました。この言葉は、私の今までの人生における経験から、まさに実体験したことでもありました。
大学を卒業して、就業したある会社の営業課に配属された時に、上司から100%以上の営業成績を求められました。周りの大多数の営業マンは「大変だ」「自分には無理だ」と言っていました。自分は、「100%以上を達成している営業マンがいるのか」「実在するのであればそれは決して不可能ではない」「自分にも絶対にできるはずだ」という考えで行動しました。もちろん考えだけでは達成はできません。達成している人のやり方や考え方を徹底的に見習いましたし、謙虚に話を聞き入れるようにしました。 私は、その結果、営業に出させてもらい、最初の月から100%以上の営業成績を出し続けられました。

その後も同様に「絶対にできる」「絶対に結果を出すことができる」という前向きな思いや考えにより、様々なひらめきやアイデアが生まれて、自分の思い描くような方向に導かれていたように感じます。
人は、時として「何故自分ばかりこのような悲惨な目に遭うのだろうか」「自分は運に恵まれていない」などと考えがちであるが、この考えこそが、不運な現実を自分自身に作ってしまっているのである。たとえどんなに辛く嫌な事が自分自身に起こったとしてもその出来事は、自分自身を成長させてくれるありがたい試練であると受け止め、どんな状況においても“ありがとうございます”という感謝の気持ちを持つようにすることにより、自分のより良い現実を作り上げることにつながります。否定的で暗く、身勝手な思い込みを捨て、肯定的で明るく、元気な思い込みで満たすことにより、自分の思い描くすばらしい現実が必ず手に入るのではないでしょうか。
幸せは、天から舞い降りてくるものではありません。自分自身が自分の手で掴み取るものです。

今していることに自信と誇りをもち、前向きに取り組んでいくことが、自己だけでなく周囲の幸せにつながっていきます。まさに福祉業界の仕事は、その個々の思いの上に成り立つのではないでしょうか。

ご挨拶《2010.04.01》

私をはじめとして寿心会の職員全員が心掛けなければならないことがあります。
私たちの人生は、過去、現在、未来へと一本の糸でつながっています。すなわち過去の行動すべてが未来の自分を形作るということに気付くべきです。よく人は言います・・・『なぜ自分だけひどい目に合わなければならないんだろうか?』とか、『自分は運が悪いとか。』でも、我々に起こるすべてのことは偶然に起こることではなくて、全て必然であること、すなわちすべての事は意味があるのだと解釈すべきです。我々は未来に向けて今何を身に着け、何を修得しなければならないか自分でも分かりません。でも、修得しなければならない状況が我々には起こるのです。それを乗り越え、時が過ぎ、自分の過去を振り返ったときに、その試練があったからこそ、今の自分があるのだと気付くのです。この過去を振り返ったときの思いの中に後悔を残さないようにすべきです。なかなか今が理解できずに、安易さに逃げたがるのが普通の人間です。私たち全員が心掛けるべきことを一つだけ提案します。

「先ず心を変えるように心がけましょう。心が変われば行動が変わる。 行動が変われば習慣が変わる。習慣が変われば人格が変わる。人格が変われば運命が変わります。自分の人生を良くするのも悪くするのも全ては自分自身の心がけで決まるのです。」

このことを肝に銘じて、私たちは、人が人を助けるという老人福祉介護という崇高な仕事に誇りを持って、お互いに協力し合い、力の限り努力して参りたいと思います。